長野県伊那市平沢
撮影日 2012/5/8
知っているつもりの素朴な橋の意外な新発見。
【地図】長野県道443号内ノ萱(うちのかや)伊那線にこの橋はある。
私としては間近な場所ながらも、実質的な生活圏内ではないので毎度しょっちゅう通る道(橋)ではないのだが、上記、地図にあるこの周辺の大体は把握している。
ここは、そこそこな集落と整備された道があり、夏はボリューム満天の緑。秋は燃える紅葉で四方を囲まれる。
まさに車でのドライブには最高のポイントである。
それぐらいに、過去何度もこの橋を通っているし、当橋梁を渡る度に「そこそこ古い橋だな…」と、車上から徐行観察しつつも素通りしていたのだが、訪問撮影日である2012年5月8日に、たまたま通りかかって「あ、そう言えば…。今まで写真を撮ってなかったわ…」と、初めて車から降りて自らの足で撮影に臨んだ。

車は橋の近くにある平沢公民館の駐車場に停めてきた。
公民館は伊那市市営バスのバス停でもある。

そしてこれが天竜川の右支川である小沢川に架かる「平澤橋」
何て事はない、素朴なコンクリート桁橋である。
川の流れとしては写真右側(上流)から左側(下流)へと流れている。
尚、写真右側にある伊那建設事務所による
【表記看板】では“県道起点”とある(
【地図】でもそう示されているのだが、Wikipediaにおける「長野県道443号内ノ萱伊那線」の路線データでは、起点をここから直線距離で3km程南にある同伊那市荒井字内ノ萱の「長野県道202号伊那駒ヶ岳線交点」
【地図】としている。一体どちらが正しいのであろうか…)

橋上より小沢川下流側。

上流側。欄干の形状は共に同じ。

そして橋を渡り、振り返って撮影した小沢川右岸側から見た平澤橋。
地図や伊那建設事務所の表記看板における県道起点は、橋の向こう側であり、またWikiにおいては、この写真を撮っている私の背後、直線距離にして約3Km程南か、伊那市荒井字内ノ萱の「長野県道202号伊那駒ヶ岳線」との交点を起点として県道は始まり、この「平澤橋」を渡ってから、右折して伊那市内へと行く。
尚、今回はあくまでも『平澤橋』のレポなので仔細は言わないが、橋の向こう左から右へと横切る道(つまりは伊那建設事務所や地図が示す「県道443号内ノ萱伊那線」での起点とする、この平澤橋左岸側までと、更にそのまま小沢川上流を目指す道←ややこしい!)は、昔も昔、藩政時代の元禄9年(1696年)に開鑿された「権兵衛街道」であり、現国道361号の旧旧道に該当する(←ややこしい!2)
道へ左の方、小沢川上流側に行くと、権兵衛峠があり、更に姥神峠を越えて木曽谷へと至るのだが、この道はあくまでも“江戸期由来”の徒歩登山道なので、このまま自動車で木曽谷への峠越えは出来ないので気を付けていただきたい(そう言えば
『日本の廃道』の編集長であるnagajis氏が自転車で越えていたな…)
最後に、勿体ぶってスカした平澤橋小沢川左岸下流側の親柱銘板なのだが、あなたはその銘板に一体何と刻まれているのか予想出来るだろうか?
「どうせ河川名の『小沢川』か、平仮名で『おざわがわ』だろ」と思った方々。違いますよ。残念不正解!
正解は…。

『開拓道路』でした!
おわり。
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- 2012/07/28(土) 02:00:00|
- ●橋梁
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