長野県木曽郡木曽町三岳
訪問日 2009/1/04
長野県の南西部にある王滝村。
古くは木曽檜の産地として栄え、日本三大美林の一つに数えられたこの村は“木曽森林鉄道”でもよく知られている。
今回はその王滝村(厳密に言うと、今回の紹介地点は長野県木曽郡木曽町三岳であるが、仔細は後述)にある、廃隧道を紹介したい。
【地図】【大きい地図はこちら】長野県道256号御岳王滝黒沢線を、起点の黒沢交差点から西にしばらく走ると現れるのが牧尾ダムだ。

王滝川をせき止める巨大な堤。
昭和32年に着工、同36年完成した中央土質遮水壁型ロックフィルダムであるこの牧尾ダムは、別名御岳湖と呼ばれ、中京圏に重要な水資源を供給している。
ところで、この牧尾ダムの写真をどこから撮影しているのかと言うと、長野県道256号御岳王滝黒沢線にある「六段橋」の上からだ。

(逆に牧尾ダムから撮影した「六段橋」尚、上記の写真2枚は2009年6月2日に撮影)
確か「六段橋」の名前の由来は古い…、筈なのだが、以下は私のうろ覚えなので信憑性には自信はない。
以下うろ覚え。
「木曽林鉄時代よりも前、当地での木材の運送は筏流しにて行われていたのだが、現在の六段橋付近は余りにも川の流れが複雑で、筏の木材が全て下流に流れ切るまで楽器の琴の弦、上段から下段の六弦、六段、全て演奏してもまだ余った」
という謂われから「六段橋」という名前がついた…と、記憶しているのだが、それを一体どこで拾った情報なのかが思い出せない…(情報求む)
ちなみに、この現在の「六段橋」の開通は、平成14年11月12日で、“旧"「六段橋」は、平成15年3月18日に爆破工法により(←!!)撤去されている。
旧六段橋解体の詳細は
【こちら】新六段橋の開通については
【こちらから】とにかく、こんな“アツい”地理環境の中、今回紹介するその廃隧道はある。
新橋架設による旧道化に伴い、旧六段橋はドッカーン!され、その隧道は廃止されたのだ。
その隧道は名は『花房隧道』
まずはとりあえず、六段橋を渡り、牧尾ダム王滝川左岸側へ行く。

そうすると、県道の廃止された旧道と、新六段橋との分岐がある。
先述、紹介地点について「仔細は後述する」などと、意味ありげな事を述べたが、何て事はない、王滝川を挟んだ左岸が木曽郡木曽町三岳。右岸は王滝村となる。つまりは「六段橋」を渡ったここは、木曽郡木曽町三岳だ。

道は荒れていない。が、とにかく猿が多くて驚いた。
「この道は俺たちの物だっ!ウキっ!」
と、言わんばかりに、約30匹程の猿軍団が旧道上で日向ぼっこをしている。
流石に私が旧道上へ進入すると蜘蛛の子を散らしたかのように、一斉に山に向かって駆け逃げて行ったが、彼らなりの安全距離を得ると今度は私の方をジロジロ、たまにはウキキ!と、声を上げて観察していた。
【中編】へ続く。
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- 2010/10/01(金) 03:31:06|
- ●隧道(トンネル)
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